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アサヒグループにサイバー攻撃 急増する「身代金要求型」

2025/10/06

 アサヒグループホールディングスは、9月下旬に発生した大規模システム障害の原因が、ランサムウェア(身代金要求型ウイルス)によるサイバー攻撃であったことを発表しました。攻撃を受けたサーバーを遮断した結果、受注・出荷・コールセンター業務が停止し、一部のビールや飲料製品の出荷に遅延が生じています。また外部メールの送受信も不能となり、取引先や顧客との連絡にも支障が出ているということです。現時点で情報漏えいの有無は調査中ですが、痕跡が確認されており、被害の全容解明には時間を要する見通しです。

 サイバー攻撃は年々増加傾向にあり、警察庁による令和6年の統計では、国内のランサムウェア被害の報告件数のうち約6割が中小企業によるものと発表されています。大きなニュースとなった今回のアサヒグループや昨年話題になったKADOKAWAのケースのように、主な標的は大企業だと思われがちですが、実際には防御体制の手薄な中小企業を狙うケースが急増しています。

 ひとたび攻撃を受ければ、受注や出荷、取引が全面的に停止するだけでなく、信用失墜や、復旧にかかるコスト・時間的損失など、経営そのものに大きなダメージを与えるリスクがあります。

 こうした状況に備え、注目されているのが「サイバー保険」です。システム復旧費用や原因調査、顧客対応費用、さらには事業中断による損失までを補償するもので、近年は中小企業向けのプランも充実しています。万が一の攻撃に備え、セキュリティ対策とあわせて保険の活用を検討することをおすすめします。

サイバー保険に関するご相談は、日税グループの保険代理店「日税サービス」までお気軽にお問い合わせください。03-5323-2111

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